白い森の白泡の渓

他県への移動自粛が解除されたので、朝日連峰の渓へ行ってきました。

前日夜、渓山さんと出発。翌日昼に三ちゃんと連れ合いのYさんと宿で合流することにした。久しぶりのロングドライブ。渓山さんと交代しながら夜道を走る。渓山さんと顔を合わせるのは4月の釣行以来なので二人とも饒舌だった。話が盛り上がり、あっという間に到着と思ったが山形はやはり遠い。5時間半かけて目的地に無事到着。

宿への林道は狭く、ダート道も所々あるとのことだったので、1時間手前にある道の駅で仮眠することにした。交通量も少ない国道のためか、道の駅の駐車場には4、5台の車しかいない。暗がりをみつけ、渓山さんはテント、私は車中泊。4時間ほど仮眠するはずだったが、トラックのエンジン音が気になり、なかなか眠りにつけなかった。

 

 

浅い眠りしか出来ず、薄ら明るくなってきた5時に身を起こす。テントを畳んで先を急ぐことにした。道に沿う最上川はどんよりと流れ、川幅が広いので湖のようだ。降り続いた雨のせいか、水量も多く濁って見えた。目的の渓は支流であるため心配になる。県道から林道へ入る。この林道の終点が宿となる。林道に沿う川の上流が我々の目的の渓。釣り人らしき地元ナンバーの車がけっこう止まっている。集落を通り過ぎると益々道は狭くなり、舗装道もなくなった。時々宿までの距離表示案内が出てきた。10キロ以上この道が続く。

 

 

 昼に合流なので時間はまだたっぷりある。地元ナンバーの釣り人の車を何台もみかけているので、さぞかしいい釣りが出来るのだろうと思い、我々も竿を出してみることにする。カーブの窪地に車を止め支度にかかる。流れに降りて川を見るとやや濁り気味。水量はちょうどよい。上流で取水されているので、支流からの流れが頼りの場所だ。

渓山さんと距離を保ち釣りあがる。渓相はいいのだが魚の影は全く見えない。水温が低いので活性が上がっていないのか?早々に退渓することにした。

 

 

そこから凡そ20分程で宿に到着。宿泊予約してあることを告げ、釣り場の情報を聞くことにした。昼に戻ってくるようなら川に沿う登山道の3番目の橋くらいまでが限度。橋の前後に何処からでも入渓出来るとのこと。2日前の雨で増水しているとのことだった。取水堤にかかる吊り橋を渡り、白い幹のブナ林のなかの登山道を進む。アップダウンを繰り返し40分ほど歩いた2番目の橋から入渓した。増水で流れは轟々!流芯は白アワをたてながら勢い良く流れ出す。ポイントがほぼ潰されている。落ち込みのサイド、巨岩裏、岸壁の際くらいがポイントとなる。流れの幅は5mくらいだろうか。竿はズームを一番長くして4m、ラインは2.5号を4.2m、ハリスは0.6号を80cmほど。毛鉤は14番の蟻毛鉤にする。渓山さんが入渓地点前を始めたので、私は下流へ足を向けた。

 

 

 

増水で魚も退避しているに違いないと思い。はじめは落ち込みサイドの反転流を探して毛鉤を打ち込む。流れが速いので反転流を反れると毛鉤は見る見る流れに押されていく。対岸から流れ落ちる細い滝の下。水線に沿うようにエグレが出来、小さな反転流をいくつも作る流れになっている。何投目かに理想とする筋に毛鉤が入った。竿先で毛鉤を追う!ハリスが止まり合わせを入れるとガツン!と手元に伝わってきた。立ち位置のバックヤードは余裕がある。バーブレスフックのためテンションを緩めたくない。腕を上げてテンションを保ちつつ後ろに下がる。最後は竿を寝かしラインを持ちネットへ誘導。9寸弱の岩魚。シーズンオフに作ったタモに入魂も出来た。

 

 

 

続くエグレに再度毛鉤を打つ。エグレは5mほど続いている。またここでラインが止まった。先ほどと同じ要領で取り込む。上流を見ると渓山さんはまだ入渓地点前で粘っている。渓山さんに合図をして釣れたことを告げる。渓山さんに魚の付き場を教え、数投目には同じようなポイントから直ぐに抜き上げた。9寸の丸々太った岩魚だった。

平水であればそのまま釣り上ることが可能だが、増水でそうもいかない。対岸へ渡るのも水流が早く、流芯が深いため不可能だ。とうとう通らずになってしまい一旦登山道へ戻ることにし、予定より少し早いが宿に戻ることにした。

 

 

寝不足で身体が重い。そして晴れ間も出るようになり蒸し暑くて汗だくだ。重い足をひきづり取水提の吊り橋を渡ると二人の釣り人がこちらに向かってくる。昼に合流する三ちゃんとYさんだ。すれ違うだろうと思って出発したとのことだ。宿の人から我々の入渓場所を教えてもらったようだ。渓山さんと私は昼飯後に支流へ、三ちゃんとYさんは3つ目の橋前後をやり、17時に宿で合流ということで話がまとまった。

宿前の駐車場でカップ麺とコーヒーで腹を満たす。晴れ間が出ると大朝日岳が一望できる。まだ谷間には雪が残っている。その雪解けの水がこの流れを作っている。宿のオーナーとしばし談笑。午後に入渓する支流への降り方を聞く。穴場ということだが・・・・

 

 

 

林道へ一旦上がる。林道は宿までで、その先は通行止め。川に沿っているが高低差が厳しく、入渓する所が限られているそうだ。初めは舗装されていた林道も、やがて草に覆われ獣道化してくる。1時間程歩き渓へ降りる踏跡を発見!しっかりした道があるから、ということだったが・・・・厳しい。急斜面を枝に頼りながら20分ほどかけ河原に降り立った。

ちょうど沢が二股になる地点でテン場跡がある。釣れれば最高のテン場になるだろう。テン場を通過して右側の沢を釣りあがることにした。本流より水量は落ち着きポイントも多い。適水温に感じるのでパラシュートで釣り上がった。

 

 

 

次々とよいポイントがあるのだが、魚の影が見えない。白アワが消える駆け上がりにパラシュートを流して見る。足元の岩陰に毛鉤が入り、もう一度同じポイントを狙おうとキャスティングしたが、何かに引かれている。ハリスを持ち上げるとクックッと引かれる。渓山さんが石陰で食いついたのが見えたよと。完璧な向こう合わせで1尾上げた。夕飯に1品追加するため久しぶりにキープすることにした。渓山さんも逆さ毛鉤でこの後3匹釣り上げ、16時に退渓することにした。林道までゼーゼー言いながら這い上がる。フェルト底の渓山さんは何度もスリップして大変そうだった。帰りは下りなので楽だと思ったが、脚がガクガクで宿まで長く感じた。

 

 

宿に戻ると三ちゃんがもう帰ってきてた。連れ合いは風呂に入っているそうだ。三ちゃんも2匹良型をキープしてた。本流筋は午後から調子がよくなったようで、ドライで出たとのことだ。キープした以外でもけっこう釣り上げた様子だった。

夕食は18時からなので、塩焼き用に魚を処理し、順番に風呂に浸かる。

宿は夏山前なので我々4名だけ。夕食もソーシャルディスタンスが十分にとれる。岩魚のムニエルを主食とし、小皿の山菜料理を平らげる。夕食後は場所を変えて玄関先で岩魚を焼きながらテンカラ談義。三ちゃんがご馳走してくれた地ビールと、久しぶりの岩魚の塩焼きは旨かった。

 

 

 

翌日は昼まで本流に向かうことにした。昼までなら最上流部への沢へ行くことも可能であろうと思い踏み出したが、昨日の疲れが残っていて、3つ目の橋で断念した。ここで2組に分かれ12時にこの橋で合流することにした。

上流へは私と渓山さんが向かう。登山道が河原と合うところから入渓する。深さ3mはある淵を覗くが魚の影はみえない。上流は大場所が多くテンカラに不利な地形だった。大石に先を塞がれ何度も高巻きする。エサ釣り向きの落ち込み、淵が多い。対岸の岸壁際などを一応狙うが反応はない。暫くすると通らずとなってしまった。

 

 

 

一旦登山道へ戻り上流へ進むことにした。高低差がなくなったところから再度川へ降りる。ここは開けた渓相で、ロングラインをビュンビュン飛ばせる場所だ。荒瀬が続くので、石裏、小さな溜りを狙っていく。渓山さんが対岸近くにある溜りから1本抜いた。9寸型の綺麗な岩魚だ。「あそこやってみなよ」と渓山さんが場所を譲ってくれ、私も型が落ちるが1本抜き上げた。300mほど行く間に渓山さんは3尾くらい上がったようだ。ここでまた通らずなってしまった。左岸から小沢が入っているので登山道まで沢伝いで上がることにし、合流する橋のまで戻ることにした。

 

 

 

川へ降り少し竿を振っていると三ちゃんがこちらに向かってきた。釣果はないようだ。連れ合いのYさんもポイントを覚え、一人で出来るようになった様子。目の前にはいいポイントが広がっているので、やってもらうことにした。

 

 

 

Yさんはパラシュートを使っていた。キャスティングが上手くいかないようで狙い通り毛鉤を落とせない。後ろで見ていた渓山さんが指導してくれた。橋近辺のポイントを全て狙ったところでタイムアウト。宿に戻り帰り支度とする。

 

 

 

梅雨の晴れ間で天気がもってくれたことに感謝。増水さえなければもっとよい釣りが出来たと思う。夏場はアブが多くなり苦労するという。Yさんも堪能したようで、テンカラの楽しさの入り口を潜ったそうだ。9月に再訪して最上流の沢へ入ってみたい。

 

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