ステイホームでケース作り1

早く渓へ立ちたい!どうすればいいのか?

ステイホーム!不要不急外はお家にいることが一番の近道。

仕事はリモートワークだし、GWで時間はたっぷりある。

道具を整理しつつ、新しいものを作ることにした。

 

以前100均のキャンドゥで買い込んだ桐の箱で毛バリケースを作る。


 

丁番を全て外し、底の方をカット。柔らかい素材なのでカッターで切れます。

蓋の方は毛バリケースの底に丁度よい深さ。

底の方は毛バリケースの蓋にします。カット数が少なくて済みます。


 

カットした面のバリを紙ヤスリで綺麗にします。

今回はフォーム材に毛バリを挟むタイプでなく、仕切り板タイプを作ります。

仕切り板も100均で購入。6スペース分の板をカッターでカット。


 

今回は色付けをします。タモを作る際、渓山さんから教えてもらった、バーナーで焼き色を付ける方法です。


 

少し焦げ過ぎか?と思うところまでバーナーで炙ります。最初怖いです!

少し燃やしてしまいましたが・・・・大丈夫!


アクセントに魚が飛び跳ねている影を入れたいので、シール紙を切り取り両面テープで止めます。

続きはPART2で!

自粛は辛いけど!

こんなことになるなんて、人生の想定外のことが起きてしまった。

横浜のクルーズ船内感染は他人事のように感じ、まだ外を平気で歩き、通勤し、外食もし、普段通りの生活をしていた。

国内の感染者数が増加して来ても、自分は大丈夫、自然の中にはコロナはいないと釣行もした。(反省しています)

しかし、それから数週間まだ一月も経っていない今、国が自粛を呼びかけ、身近な方も亡くなるに至ってしまった。

大好きなテンカラには丁度よい時期。もちろんウズウズが止まらない。

 

 

自分は大丈夫、感染したら自己責任と思って釣行している方々・・・

もう自己責任はありません!他人に迷惑絶対かけます!後ろめたさも感じているでしょう。

漁協も来ないでくれと言ってます。不要不急外の外出は嫌がられているんです。

だから今はグッと我慢しましょう。専門家の言うこと聞きましょうよ。

自由が訪れたときは、テンカラには盛期となっているでしょう。

毛バリを忘れた、スレていない魚がばんばん毛バリにかかってくれるはずです。

皆で難局を乗り切りましょうよ!

 

 

 

 

 

 

3密の無い場所

本来の計画は11日〜12日に岐阜の蒲田川へ行く予定だったが、この状況下4名で1台の車で行くのはリスクが高いと判断し計画を断念、日帰りで渓山さんと4年前発眼卵放流を行った渓へ行くことにした。

当初は道の駅で渓山さんをピックアップして1台の車で行く予定だったが、万一に備え各々の車で現地へ向かうことにした。

人との接触を最小限にしたいが、昼食と入漁券を買うためコンビニへ寄る。朝早いので店には数人しかいないがマスクは必須だ。渓山さんの現在位置を確認するため電話をすると、もう待ち合わせ場所まで数キロとのこと。コンビニで朝飯をと思っていたが、車の中で食べながら待ち合わせ場所へ向かった。

国道から林道へ入る。3月に同場所へ行ったメンバーによると、昨年の台風19号で崩落が激しく、上流の砕石場までとのことだ。いつもより30分程長く歩くことになる。キャンプ場前で渓山さんと合流、顔色もいいし、相変わらず高めのテンションで一安心。車を10分ほど進めるとゲートが掛かかり、数台の車が止まっていた。登山か?釣りか?そそくさと支度を済ませ、8時10分にスタートした。

 

 

 

林道の崩落が激しい。復活にはどのくらいかかるのか?奥のヒュッテ、キャンプ場も土砂のために休業中だ。春を向かえ少し遅咲きの桜は満開。台風とコロナさえなければデイキャンプを楽しむ家族で賑わっていたことだろう。林道を埋め尽くした土砂を2〜3乗り越え、いつもの車止めゲートに到着。久しぶりの歩きで少々くたびれた。昨年から続いている足の痺れはまだ大丈夫だ。入渓場所まであと20分程。ふとコロナを思い出しマスクをする。

 

 

 

林道の遥か下の流れを見ると丁度よい水量だ。林道のカーブを作る尾根から踏み後を辿って下降する。徐々に流れの音が聞こえ始め河原に降り立つ。台風の影響であろう、小石で川は埋められ水深が浅い。ポイントもかなり絞られると思う。水温は9度と低めだが、日が差し込んでくれば魚の活性も上がると思ったが・・・

 入渓して暫くは長い瀬が続き、ポイントは石の裏、ブッツケのエグレと二人で釣り上がるには少ない。河原は広いが細流が続き、竿を出す場所が限られるので遡行が早い。30分程歩くと連続した落ち込みで良ポイントが続いている。落ち込み際の緩流に毛鉤入れ、流れにのせると、対岸の岩盤エグレから毛鉤を追う魚が見えた。もう一度同じ流れにトレースするが見破られたか?その後、渓山さんが狙う。後ろで見ていると魚が追ってきた。しかし咥えない。

 

 

 

いつも数尾の魚が確認出来るブッツケの淵も浅くなり魅力ない場所となっていた。しかしその上流にいままでにない大場所が出来ていた。まずは私のドライフライで際に出来る反転流に流し込む。渦の幾つかの筋に乗せるが出てこない。水深があるので底に張り付いているのか。続いて渓山さんがサイズ16番ほどの黒系の毛鉤を打ち込む。流れに乗せて毛鉤を深く沈めている。ハリスが一瞬不動になった時に合わせを入れる。「いい型だ!」渓山さんの竿がしなっている。手元に寄せたのは25cmほどのイワナだった。

 

 

 

 

 暫く行くと最初の堰堤が現れた。堰堤手前は青く輝くよい淵があるが魚の影は見えない。堰堤の落ち込みもすっかり土砂に埋まってしまった、今日は水量があり、ぎりぎり魚が泳げる深さになっている。しかしながら反応は無し!

以前は左岸を堰堤に沿って登り越せたが、上部の岩が崩れてしまい高巻きを強いられた。この川は幾つもの堰堤があるが巻き道、ハシゴを使えば簡単に乗り越せる。堰堤間にも魚がいることは以前確認済みだが、これだけ土砂で埋まってしまい魅力は薄れるばかりだ。堰堤を越すと広いフラットな河原になり、左岸に細い流れがあるだけ。流れの中にポイントは無く、直ぐに次の堰堤が現れる。堰堤の落ち込みだけがポイントだった。ここのポイントも浅い。左側の緩流に毛鉤を打ち込む。水の飛沫でラインが揺れるが、くッ!と糸が引っ張られる感覚を覚えた。合わせを入れると魚が乗っている。手元に寄ってきたのは15cmほどのイワナ。今年初のイワナだった。

 

 

 

この堰堤はハシゴを使って登るが、上に出たところあっという間に次の堰堤となってしまう。竿を畳んでガレバを攀じ登って越すことにした。堰堤の上はまるで火星のような光景。がれた石ばかりの大きな河原だ。ここは川を囲む小さな谷の落石が堆積して出来た地形とのことだ。川の流れはこの石の下にある。間もなく魚止めの滝。今日はこの滝を越えて支流に入る計画だ。滝上から渓相は一変し山岳渓流となる。

 

 

 

 

 

 魚止め周辺も昨年の台風で一変してしまった。淵が見事に埋まっている。ここは谷が一気に狭まるところで、おそらく台風時はトヨのようになってしまったのだろう。前で釣りをする渓山さんの頭上にその当時の水線が残っていた。魚止め滝までコマめにポイントを探ったが反応はない。一旦下流へ戻り右岸の細い流れの岩盤を攀じ登る。直登は登山道になっているので、10mほどのところからトラバースする。崩落場所のロープを頼るが、足元が以前より削られていて不明確だ。魚止め滝上のガレ場を通過して上流へ踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 唯でさえ荒々しい渓相だが、一層の荒々しさを感じる。発眼卵放流をした淵は大きな一つの石で壊され、上流側右岸の壁も見事に崩れていた。しかしここから上流は渓相を保ち、見事なポイントの連続だった。大小の滝の連続でイワナの好場所が多く、ポイントも絞り易い。しかし反応は鈍い。所々に残雪があり、ウエーディングソックスに入ってくる水がとても冷たい。下流は新緑が芽吹いていたが、ここはまだ様子がない。大場所を攻める渓山さんが雄叫び!これは大きいぞ!竿先がブルンブルン!9寸型のいいイワナが上がった。

 

 

 

 

 

間もなくすると二股になる。今回は左の沢に入ってみる。この沢も高い壁に囲まれ、高低差がある流れとなる。典型的なイワナのポイントが一層多くなるが反応はない。渓山さんは先ほど良型を釣り上げたので先を譲ってくれる。渓山さんがここにいると言うので、14時まで釣りあがる約束をして登って行くが・・・・足の痺れも出てきたので・・・・残念。

 

 

 

 

 

帰りは林道を使って1時間半ほどで車に戻れた。

人との接触は相棒だけ、そして3密がない場所。今は自然の中が一番安全地帯ではないかな?

 

春の芝川交流会に参加してきました!

3月21日(土)、テンカラ大往生 石垣先生が主催する春の芝川交流会に参加しました。

今回の目的は二つ。一つ目は色々なテンカラ師と交流し、テクニックを拝見すること。もうひとつは先生が初心者にどのようにテンカラを教えるのか拝見すること。

 

5時半に道の駅八王子滝山で渓山さんをピックアップし、中央道経由で向かうことに。天気は快晴。予報では気温も高くなるようだ。二人のテンションも朝から高く、会話が途切れることなく富士山の麓まで来てしまった。眩しい朝日に輝く赤富士が綺麗だ。距離優先にナビをセットしていてので、ショートカットルートで樹海の中を走って行く。信号がひとつも無く快適な道だ。樹海を抜けて集落に入り、入り組んだ地元道で集合場所の芝川スポーツ広場に到着。時間はまだ7時45分。八王子から125km、2時間15分で到着出来た。

 

 

 参加するメンバーの車が2台止まっていた。お二人にご挨拶をして川を早速見に行く。土手沿いの道を上流川へ歩きながら偵察。前回のプライベート釣行時よりかなり渇水しているように見える。昨年の台風19号の影響で荒れているかと思っていたが、影響はないようだ。水も澄んでいて、河原に咲く花が綺麗だ。途中で大きなニジマス二匹を目視出来期待が増した。

 

 

入漁券を購入する田中屋さんの前で開店を待っていると、岐阜ナンバーの車から特大マスクをする大男が参上!テンカラ大往生の参上だ!久しぶりの顔合わせのご挨拶。顔が赤いのでまさか!高熱!あの感染じゃないですよーと!花粉症!

8時半を過ぎると続々とメンバーがやって来た。大病でムサテンを退会した柊渓さんとも二年ぶりの再会が出来た。二年ぶりの釣りとの事だが、お元気のようで安心した。集合時間の9時、支度を済ませて先生、漁協の組合長の挨拶で交流会はスタートした。

 

 

 午前中は釣り大会。自己申告で釣れた魚の大きさを競う。交流会での釣りは各自好きなポイントで当日放流となるため、ベテランテンカラ師は魚を持ってポイントへ足を運んだ。私と渓山さんは、今回の目的の一つである石垣先生の講習方法を見たいのでそのまま駐車場に残った。

 

 

今回講習を受けるメンバーは10名ほど。夫婦で参加の方もいる。まずは仕掛けの説明。竿への着け方、結び方。フロロカーボンと先生監修のフジノのレベルラインとの特性の違いなど、先生のスポンサーさんの宣伝をしながら講習。続いては初心者が一番苦手とするキャスティングの説明。これは私も初心者を教えるときに一番難しく感じることで、大変興味があった。キャスティングは身体の感覚で覚えて行くこと。感覚はそれぞれ違うため口頭で説明するのが非常に難しいと思う。私などはボキャ貧なのですぐに手取り足取りとなるが、流石は大学の先生!誰もが簡単に理解できる言葉で、見事に原理を説明する。その甲斐あって受講者も見る見る飛ぶようになって行った。

 

 

そして次は河原に下りての実釣。何処に魚が居るのか、テンカラの様々な釣法の説明になった。これは自分だったらどのように説明するかを比べながら聞いていた。とにかく川から遠くに立ち、手前のポイントから奥を攻める、長い時間毛鉤を流さない、様々なポイントを攻めるなど、流れの中は全てポイントであるということを強調されていた。また誘い釣り、留め置きなどの技も、見やすい毛鉤を使い、笑いを取りながらの講習は参考になった。

一通りの講習後、12時半まで実釣となった。私と渓山さんも大会に足を向けた。放流された魚もそろそろ環境に慣れ、毛鉤を追うようになってきただろう!との甘い考え!

 

 

少し上流へ向かってみた。魚影が確認出来るところには必ず人がいて、なかなか釣り座が定まらない。グループで参加しているメンバーの下にポイントがあったので入らせてもらった。大きな石が流れに入り、左右の流れとなっている。上流の釣り人が対岸の流れのほうに魚が固まっているからと教えてもらう。流れを横切り、少し高い石に乗って流れを覗くと、4〜5匹の影が見える。瀬になっているので幾つもの筋に分かれている。魚にダイレクトに毛鉤が流れる筋を見極めて上流へ毛鉤を打つ。何度もそれを繰り返すが、魚の反応が見られない。逃げる魚もいる。大きめの針で作ったマラブー、エッグも使ってみるが・・・どれも・・・。サイズを落とし12番、ブラックボディーに赤いワイヤーでアクセントしたものに交換。これは色々な釣り場で使い、当たり確立が高い毛鉤。少し奥の筋に流してみる。流れきったところでガツン!と大きなアタリがあったが・・・バラシ。

 

 

12時半に駐車場に戻り大会の表彰式。今回は50cmをあげたメンバーが優勝である。

半数以上のメンバーはボウズだったようだ。午後のフリーフィシングに備えて昼食とする。私と渓山さんは定番の簡単プレート焼肉にした。雲ひとつない晴天の富士山を見ながらの贅沢な昼食を摂った。

 

 

午後は畑の畦道を通り、藪を漕いで上流へ向かう。ここは人がいないだろうと思い入渓すると上流に人影。しかし一つのポイントが大きいので時間をかけて丁寧に釣っていくことにする。活性が高くなっていることを願い毛鉤を随所に打っていくが反応はない。少し上流には石垣先生が釣る姿。暫く拝見させてもらうが、流石の先生も苦戦している様子。

下流に人影が見えないので下ってみる。左岸の護岸際を釣る人が多いので、その上流の瀬を狙うことにする。ここも大きな石が中に入り、左右の流れを作っている。手前の流れは浅くて対象にならない。少し川へ立ちこみ、奥側の瀬を流してみる。日が傾いて暗くなり、流れの中は見えない。左右の流れが合わさるところが一番のポイントで深みがある。ここもピンスポで細い筋に毛鉤を入れないと、ポイントに流れ込まない難しい場所だ。

 

 

毛鉤は12番の逆さ毛鉤、ハックルもボディーもブラック。筋に流しきったところで軽く誘いをかけるということを繰り返す。続いて、午前中使用した定番の赤いワイヤーの毛鉤にチェンジ。奥側の流れが速い筋に入れ、一気に深みに入れ空合わせ気味に誘う。何投目かに大きなあたりが手に伝わった。今度は掛かったようだ。魚は一気に下流に逃げる。下は白アワがガンガン流れている。ここから引っ張り寄せるのは危険だ。私も下流に移動する。取り込む位置を確認するが、また上流へ逃げた。勢い良く浅瀬に逃げ込む。糸鳴りも激しい。浅瀬の上流は深みがあるトロ場、ここに逃げこまれたら最後だ。この浅瀬で取り込むしかない。竿を上流に寝かせ岸寄りに穂先を向ける。石垣先生から習った大型の魚の取りこみ方。

魚も弱って岸に寄ってきた。ランディングネットで最後に取り込み。45センチを越える大きなニジマスだった。

 

 

 

その後、渓山さんもこのポイントを攻めた。来た!と大きな雄叫び!がライントラブル!

今日の渓山さんは少し違う!いつもならばもう数匹上げているところだが、人が多いせいか気持ちが散乱しているようだ。ラインごと仕掛けを変えて直ぐに同じポイントから反応が出た。穂先がまん丸!これもかなりでかいようだ。時間をかけて岸に寄せ見事にランディング!こちらも45センチは越えるニジマスだった。

 

 

 

辺りもすっかり暗くなり、人影がなくなった。二人ともニコニコしながら駐車場へ戻ることにした。帰り際に土手の上から、月刊つり人でお馴染みの大沢さんのテンカラを拝見。テンリュウの赤い竿を使っているので直ぐにわかる。大沢さんに魚のいる場所を教えてあげる。魚の目の前を毛鉤が通過するが見向きもしない。時合いの問題だ。見学していると先生も一行を伴って上流から帰ってきた。ボツだった様子。大沢さんも諦めて上がってきた。

 

 

今日の釣りを話しながら土手伝いで駐車場へ皆で戻る。夕焼けで赤い富士山が綺麗だ。土手の桜も朝から比べると芽を大きくしている。いつも釣果に囚われがちの釣りだが、こういう多くの人達とワイワイガヤガヤする釣行スタイルもいいものだ!最初から最後まで笑顔が耐えない、最高の釣行会だった。

 

 

機会を作ってくれた石垣先生ありがとうございました。

祝!2020渓流解禁

待ち遠しかった渓流解禁。渓流正月!おめでとうございます!!

 

 

コロナウィルスが蔓延しているが、人と接触する機会が少ない自然の中は安全だろうと勝手に思って出発した。今年は解禁日が日曜日だったので伊豆の湯ヶ島の川で解禁日を迎えることが出来た。メンバーと前日入りし、温泉と祝賀会そして昨年テンカラ入門した政さん向けの毛鉤巻き講習を行った。

 

 

 ツールの使い方を教えながら基本の伝承毛鉤の講習。最初は巻くところを見ているだけにしてもらい、その後一人で巻いてもらう。細かいことの繰り返しで、一人となると悪戦苦闘。今度は過程ごとに一緒に巻く。こうすることによりインプットが強くなる。そして再度一人で巻いてもらい、判らないところだけ教えるようにする。この繰り返しを数度繰り返せば、短時間のうち一人で毛鉤を巻くことが出来るようなる。

 

 

政さんが毛鉤巻きデビューしたところで、解禁祝いの会場である自炊棟へ移動。4人で支度にかかるけど、焼肉、刺身、海苔巻きなのであっという間。自炊室は我々独占状態だったので大声で話したり、笑ったりのし放題で渓流解禁を祝った。

 

 

翌日は体内時計で5時40分に起きてしまう。目覚ましの早朝風呂へ向かう時、同宿のエサ釣り師たちが出かけていった。4人で宿の前で釣るそうだ。風呂から戻ると皆起き上がっていた。まだ寒いからゆっくりしよう!気温が上がらないとテンカラは難しいよ!と、遅めのスタートにすることにした。

朝食を済ませ戻るときにエサ釣り師が帰ってきた。ぶら下げるビクの中を見せてもらうと、8〜9寸の良型アマゴが3匹入っていた。だらだらと時間を過ごし9時に部屋を出る。駐車場で釣り支度をして、上流の支流筋を探ることにした。

 

 

車道を歩きながら入渓し易い川と道の高低差がないところから入渓した。目の前には綺麗な流れ、ポイントも豊富にあるが・・・淵の中に影は見えない。昨夜の雨の増水も濁りも無い。風もなく気温も高く感じる。テンカラにはベストな日和なのだが。水温を計ると10度。ドライでもよさそうだ。小さな虫が川面に飛び交っている。初めは16番のカディスでやってみることにした。

 

 

渓夏さんはキャスティング技術が完成に近いので一人でやってもらう。政さんにタイミングを教えるため一緒にキャスティングする。後方へラインを振り上げるスピード、前振りに入るタイミング、腕の振り下ろしのスピードと止める位置。言葉で伝えることは難しい。政さんもイメージはわかっているのだが、ラインを操る竿の特性に慣れていない。男の手を握るのは好きではないが、グリップに一緒に手を携えて竿に合ったタイミングを身体で覚えてもらう。

 

 

 渓山さんは我々を気にしながら上流へ向かうが、流石の渓山さんの竿も曲がらない。入渓して1時間ほどだが場所を変えることにした。エサ釣り師が良型を出した宿の前の流れに移動する。宿を出るときに数名の釣り人の姿があったがもういないようだ。渓夏さんは慣れない渓歩きで疲れ、しばらく休憩したいとのこと。3人でばらばらに入渓する。

 

 

後ろで釣る政さんは流れの速い川を跨ぎながら対岸近くを探っている。キャスティングは出来るようになったのか・・・しつこく一箇所を探っているので、移動したほうが良いと言いたいが、声が届く距離ではない。大場所を幾つか流してみたがあたりはない。下流方向へ河原を歩いていると政さんの竿が曲がっている。根掛りかなと思っていたが、穂先の動きからして魚をかけたようだ。足場が悪く、流れが速い位置なので取りこみに苦闘しているが・・・竿先が戻った。手元でばらしてしまった。渓山さんも上流で掛かったようだがバレタらしい。皆が戻ってきたので宿でカップラーメンを買い昼食とした。

 

 

昼食後は本流筋の上流へ向かう。3時まで釣りをして車両毎に解散することにした。渓山さんと政さんは瀬が続く渓相で。私と渓夏さんは更に上流へ行き、足場が最もよい流れに行くが既に先客が竿を振っていた。幾つかのテトラからの落ち込みの渦にカディスを浮かべる。大きな水飛沫が上がった!しかしフッキングに至らず残念。ここから先は流れも細くなり、先客も見えるので時間は早いがこれにて竿を治めることにした。帰り支度を済ませ下流へ車を向けると、渓山さんと政さんも着替えていた。何ら反応がなかった様子だった。

 

 

政さんがバラした魚は25cmくらいあったそうだ。赤い点々がボディーにあったとのことでアマゴに間違いない。ラインが上流へ動いた時に合わせたとのことで、ビギナーズラックでは決してないようだ。

政さんもあの感触をまた味わいたく、テンカラの一連にきっとはまったと思います。

ウィルス感染者がどうやら一人増えたようだ。

シーズンオフ最後の管釣り

解禁まであと数週間となりましたが、8日土曜日に小菅川冬季ニジマス釣り場へ向かいました。

快晴でしたが現地に向かうほど気温が下がり、空気が凛と張り詰めた2度の中、そして風の強いなかでのテンカラとなりました。

 

 

 10時に渓山さんと漁協駐車場で合流。川を覗いてきたけど魚の姿が全く見えないとのこと。テンションも上がらない様子で竿は出さないと言う。私は合流前にチャーちゃん饅頭の店先で魚券を既に購入していたのでやるしかないのだ!河原にはフライ、テンカラと二人いたが、しばらく眺めていても竿は曲がらない。某情報で上流のプール辺りがよいということでそちらに向かうことにした。

 

 

上流のポイントは台風の影響で小石に埋められ、下のほうに若干のプールがある程度。川の中を覗き込んでも動くものは全くいない。そしてここは日陰なので強烈に寒い。先週雪が降ったとのことで、河原の雪もまだ解けてない状態だった。このプールを諦め、上の支流合流点を見に行く。若干の深い落ち込みがあるがクリアな水の中で動くものはいない。

 

 

 また駐車場に戻ることにした。釣り人は増えてなく、二人が同じポイントを狙っている。ポイントを良く見ると、底に張り付く魚が一箇所に固まっている。時々大きなライズを繰り返している。先にやっていたテンカラの釣り人に聞くと、全く反応しないとのことだ。それならば更に下流のいつも大きなニジマスが付いているポイントへ行って見ることにした。

 

 

ここは台風の影響を受けてなくそのままの流れ。対岸の深い落ち込みの脇に大きな弛みがある。いつもここでビックワンが出るのだが。強風のためフロロカーボンも舞い上がってしまい、毛鉤を一箇所に留めることは難しい。ラインをナイロンの撚糸に変え、毛鉤もボディーに鉛をかましたものと交換した。

水深があるのでかなり上流に毛鉤を打ち込み、竿を低くしてラインを水に送り込む。ラインが張ったら軽く合わせ、再度キャスティングを繰り返す。数頭目に軽く誘いを掛けたときにガツンという大きな引き!底にはギラギラと光る影が見える。その後、3回ほどフッキングしたが0.4号のハリスを使っていたので軽い合わせしか出来なくバラシてばかりだった。

 

 

昼食はカップラーメンで済ませ、渓山さんは帰路に。私は上流へ再度向かってみるとプールからフライマンがイワナを上げていた。先ほどは全く影が見えなかったが、8寸〜尺クラスのイワナが数尾回遊し、時々流れ込みの中でライズを繰り返している。ベテランのフライマンがそろそろ帰るからやってみてよ!と優しいお言葉。

 

 

フライを見せてもらうと#20くらいの極小のサイズ。茶色のCDCをパラリと巻いただけの毛鉤だった。私の手持ちだと#16のパラシュートしかない。奥の流れのためラインも5m、竿も4mのものに交換。しかし打っては流しを繰り返すがフッキングはしない。毛鉤周りでライズをし、反応はしてくれるのだが毛鉤本体に向かってこない。一度尺クラスが毛鉤直下まで出てきてくれたが、却下されてしまった。

 

 

15時くらいになると日も傾き、風がより冷たく感じてくる。ここで粘るか、下流へ再度戻るか悩んだが、竿を治めて小菅の湯でゆっくりすることにした。この寒い中では観光客、登山者も少なく、久しぶりに全種類のお湯を楽しめ、16時半に帰宅することにした。

3月1日は伊豆半島狩野川の解禁日で渓流元旦を迎えます。

地図で眺めたあの渓へ

2012年6月 メンバーの初心者向けの講習会をしようと、私と渓英さんでロケハン釣行へ向かいました。

雨でどこも増水気味。そんな時、「あの区間は増水は影響しないのではないか」と地図で睨んでいた渓へ行ってみることにしました。

 

地図で眺めたあの渓へ行く機会に恵まれた。
近々初心者の会員向けにテンカラ講習会を行う計画をしており、場所を探すため、渓英さんと私(幸渓)でロケハン釣行に向かうことにした。場所は長野県の安曇野。ここは渓流釣りの魅力的な河川が多く、本流の開けた河原で悠々とテンカララインを振ることも出来、魚影も濃い。そして釣りで疲れた身体を温泉で癒すことも出来る宿泊施設も多い。開催地としてベストな環境がある。当初土曜日に行き、日曜日は身体を休めようと思っていたが、雨・・・翌日の天気予報は雨に始まり、曇りから晴れになると、全ての天候が予想されていた。梅雨時で最近の異常気象もあり、山の天気も変わりやすいことだし、とにかく運まかせ神様まかせにすることで安曇野へ向かった。


19時に渓英さんをピックアップし出発、予報通り東京は小雨になった。八王子インターから中央道で豊科インターを目指す。土曜夜の下り車線であり、天気予報も悪いためか車は少ない。久しぶりのコンビでの釣行であり、二人の話は途切れることなくあっという間のドライブであった。豊科降車後、コンビニで明日の食糧と寝酒、日釣り券を調達。予定通りの時間に目的地に到着した。渓英さんは車の中で、私は外にテントを張り寝ることにするが、時々雨が激しく振るので車の上からガードレールまで大きなタープを張ることにした。

 

 

携帯電話のアラームを5時40分にセットしたが、アラームが鳴る前に目覚めてしまう。車の中で寝ていた渓英さんも既に起きていた。「寝る場所大失敗!枝から落ちる雨の滴が車の屋根にボトン!ボトン!うるさくて・・・」あまり眠れなかったとのこと、そして私も、テントの下にシートを敷いたものの、下がコンクリートで傾斜もありテント内はびしょ濡れ・・・二人とも寝不足になった。雨は小雨になり、釣りをしようと思えば出来る範囲内の降雨量だが・・・川の流れの音が大きい・・・少々下って川の状態を見る。濁りが入り、水量も多い。そうとう山の上は雨が降った様子であった。「時間をおけば、濁りも取れ、水も引いてくるだろう」とのことで、周辺を探りに行くことにした。

 

 

まずはこの場所から数百メートル上流の橋の下。ここは先日の黒部ダム釣行の際に発見したポイント。プールに魚が溜まっていたポイントだ。案の定!餌釣りの人が3人立っていた。止まっていた車は地元ナンバー、絶好のチャンスとばかり早朝から来たようだ。更に上流を見に行く。「放水もないようだし、空も雲が途切れ明るくなっているようだから、数時間後からスタートだね!それまで宿泊先のホテルの場所チェックと他の川も見に行ってみよう」と朝食をすませ、温泉街まで行くことにした。
空も青空が出てきて、気温がぐんぐん上がりだした。今日は蒸し暑い日になりそうだ。温泉街にあるホテルの前まで行き、講習会の待ち合わせ場所チェックをする。ホテル前の土手を上り、鹿島川をチェックする。「これじゃ〜ここもダメだな〜」濁りは入ってないものの、川の流れが荒れ狂っている。更に上流にあるフライマンに人気があるポイントへ車で向かってみるが・・・ここも橋に水がかぶりそうな勢いの水量だった。モヤが流れから出ていることから、雪シロも出てきたようだ。「これじゃ〜どこもダメだね。何処行くか?八方尾根のほうまで行くか?それとも期待は出来ないけど乳川に行くか・・・・」車を走らせながら協議する。「もう一回あのポイントに戻って、ダメなら探索だけか・・・」

 

 

籠川を渡る橋からまだ雪が残っている北アルプスの山々が見えた。「そお〜だ!ダム下行きましょうよ!あそこは雨関係ないじゃないですか!これから行けば二番目のバス乗れますよ!」と名案を言ったつもりだが・・・渓英さんは気が乗らない様子。「ダム下行くなら、一番バス乗らないと気が進まないな〜もう誰か行っているよ!」二人とも次なる名案を思索するが・・・無言。「間もなく道が分かれるけど、どうする?ダム下?それとも・・・」「ダム下行きましょう!」と車は道を曲がることなく扇沢へ向かった。「ダム下ならば裏切られることは皆無ですよ!荷物も無いことだし、パッパッパ!と数時間で往復!ヤマモモのソフトクリーム美味かったじゃないですか!帰りにまた食べましょうよ!」渓英さんが苦笑い。もはや断念した様子だった。扇沢の市営無料駐車場に到着。車もわずか!人が少ない。7時30分の一番バスはすでに出てしまった。次のバスに乗るべく急いで身支度し、バスのチケット売り場に向かう。チケット売り場の一番好みの女の子に「黒部ダムまで往復」「ダムの下で釣りですか〜?今日はダム湖が満水近くになったので放水があるかもしれません。橋を渡って対岸まで行けませんけど」残念!!

 

 

「こうなったら、ダメもとであそこしかないね!前から行きたいと思っていたんだ!」扇沢を後にしてあの渓へ向かう。「あれ?朝釣りしていた人の車だね。今晩、魚は食べられないようだから、山菜取りかな?」餌釣り師がいたポイントを橋の上からのぞくと!釣りなんてとてもとても出来る状態じゃない!放水したようだ。釣座の石は川の中へ・・・水は川岸いっぱい、ごうごうと流れていた。走っている道がゲートで塞がれこれ以上は進めない。ここからは歩きとなる。時計を見るとちょうど9時、車を止めてゲートを潜る。入渓地点までは15分ほどのようだ。「15分後にはパラダイスが待っているかもよ!」とは言うものの二人ともかなり期待は薄かった。

 

 

山の上のほうなので冷たい風が心地よい。天気は上々、晴天になってくれた。予定通り15分で川が道に沿うようになった。流れの音が僅かに聞こえる。初めての場所なので、楽に降りられるところが分からず、二人別れて入渓地点を探す。上流の橋近辺で探しているときに軽トラが寄ってきた。漁協の監視員の車だった。まずは言われる前に釣り券を見せる。「はじめてで、入るところ探しているんですが・・・」「下のほうが入りやすいよ!」「魚はどうですか?」「ここは釣れて2、3尾というところかな・・・でも今日は水量が多くなっているからチャンスだよ!上流の沢に2人釣りが入っているだけだから・・・」監視員が巡回!沢に釣り人!ということは・・・!!
橋の上から川を覗き込む・・・輝く日差しを反射するいい流れ!濁りはいっさいなく、水量もばっちり!心躍り、一安心、ほっとした。振り向くと渓英さんも監視員と話し込んでいた。

 

 

下流へ向かい入渓地点を探す。川の音は聞こえるが、かなり下のほうで道から離れていそうだ。なんとなく動物が通ったような痕跡があったので辿ってみることにした。手がかりになる木々の枝が所々折れているところをみると釣り人が歩いた跡であろう。楽に・・・とはいかないが河原に降りることが出来た。流れの上流には先ほど覗き込んだ橋が見える。橋の先あたりから緑に囲まれ鬱蒼とした林の中の流れになっている。下流はチャラ瀬が続いているが所々岸際にポイントが見られた

「下流へ一旦行ってみないか?」ポイントになりそうなところを遠巻きしながら下流へ下る。二人は満面の笑み・・・やっと竿を出せるのだ!しかし・・・ポイントを覗き込んでも、川の中を歩いても魚が走らない・・・15分ほど歩きこれ以上は下れないところから竿を出すことにした。気温がグングン上がっている。ハルセミの鳴く声が賑やかになってきた。青空も広がり、山腹の広葉樹の緑が場しい。遠くには雪を残す北アルプスの峰々が見え、絶景の中を釣りあがる。

 

 

渓英さんは伝承毛鉤、私は北アルプスの渓で釣る際のお決まりパターン、カディスを付けた。釣り初めのチャラ瀬は頭上が広がり、川幅もある。渓英さんは右岸、私は左岸にあるポイントを探る。川がゆるいカーブを描き、その流芯が深く、ポイントを作っている。ここに来るまで無反応続きだったので、期待しないで何気ないキャスティングをした。毛鉤が1mほど流れたとき、底のほうから黒い影がゆっくり毛鉤を目がけてきたのだが・・・「エェ〜!早合わせ?こんなにゆっくり出てくるんだ〜」20cmに満たないが、斑点からイワナであることは間違えない。

 

 

あれ以来魚の反応が無い・・・橋の袂まで来てしまった。しかし!ここから先を見るといかにもイワナが棲む渓相だ!ひょっとしてここから!川幅が急激に狭くなり、二人同時に釣りあがることは出来なく、交互に釣りあがることにする。河原の木々が頭上にせり出して、キャスティングに難航する。仕掛けを短めにし、キャスティング時も頭上に注意しながら、かなりストレスになる釣りを強いられる。渓英さんが左岸にある石の裏を狙う。深みがあり、流れが少ない。毛鉤は白系の伝承毛鉤。フックサイズも小さいようだ。水面直下を流れに任せ毛鉤に注視・・・よく見える。一瞬の合わせ!かなり竿が曲がっている。頭上の枝に注意しながらランディング、手中に収まったのは25cmの丸々と太った岩魚であった。

 

 

喜びは隠せない!満面の笑みを浮かべている。暗黙の掟、続いて私が先行させてもらう。しかし・・・あせっているのだろう!頭上の注意を怠ってライントラブルが続発する。更にラインを短くし毛鉤も少し大きめのカディスにした。先行していた渓英さんにまた一匹!サイズも上がった。やはりここらに溜まっているようだ。後ろから渓英さんの釣り姿を撮影・・・と!「イノシシか?」前を見ると動物が我々のほうに歩いてくる。「子供のカモシカだね」石の影に我々がいたので、まだ気が付かないようだ。どんどん我々に接近してくる。「オ〜イ!オ〜イ!」と私が叫ぶと、一瞬辺りを見渡し目があった。一目散に森の中に逃げて行った。

 

 

河原から山腹に走る道路が見え隠れしている。ライントラブルにストレスを感じ、お帰りモードになり始めた。チャラ瀬が続くが渓英さんは小さなポイントを探っている。渓英さんもライントラブル。かなり枝が低く広がり始めた。先に進ませてもらう。チャラ瀬が続く中、日が燦々と差し込む小さな淵が前方に見えた。頭上の枝もそこだけぽっかりと空いている。静かに淵を観察すると・・・大きな魚がいた!流芯の流れは早く、底の深さもある。魚は流芯の際で泳ぎ、時々右岸の流れが穏やかな浅場に出てくる。「これは一発で仕留めなきゃ〜」魚が水面に出てパクリと口を使い、また水中へ戻る姿を見ていた。場所が一定している。ライズして潜りライズして戻る。リズムが取れた。頭上と毛鉤を落とす位置、流すレーンを確認。一投で掛けなければ・・・慎重にキャスティング、毛鉤もソフトに水面に落とす。口を使うポイントの50cmほど上に着水、流れは穏やかに、少しずつ毛鉤が流れると!上流を向いていた魚が反転し決して派手ではないライズで毛鉤を咥えた!

 

 

先ほどから早合わせが多いので、今度はゆっくり・・・毛鉤を咥え底に戻る間を取り・・・合わせ!!鋭い合わせでガッツリ針掛かりしたようだ!魚は上流へ行こうとする。ラインの力は下のほうへ・・・しばらく力比べ・・・魚が水中を暴れる姿が見える。腕には強い衝撃・・・重い・・・身を低くし竿を立てながら後へ。渓英さんが気づき「デッケ〜!尺は超えているぞ!」私はタモを持っていないので、渓英さんにお借りした。まだ手元に寄ってこない・・・「どうかハリスが切れないように!」ハリスは0.8号のフロロカーボン、結びコブが数か所付いてしまっているのだ・・・魚も観念したようで、足元のチャラ瀬に運ばれ見事ランディング!私はガッツポーズ!そして「やったぞ〜!」と雄叫び!魚を見ると昨年黒部の沢で釣った32cmを遥かに超えていることが一目瞭然!真ん丸と太り、ずしりと重い。渓英さんが大きさを計ろうとメジャーをあててくれた。「33?いや35cmあるぞ!」記録更新!!魚を手中に・・・腕は驚きからか、魚とのやりとりのためか、ブルブルと震えていた。金色をした大きな岩魚だ。写真を飽きるまで撮ってリリース。魚も疲れたようで2、3回転して下流へ泳いで行った。

 

 

先に進みたいが、時計を見ると13時過ぎていた。上流の見える範囲はチャラ瀬が続いている。「あの川の中の大石まで急いで釣って、ここから上がろう」と、淵の左岸を見るとピンク色のテープが数か所、枝に巻かれている。山腹を見ると川から30mほど上にガードレールが見えた。大石までは何の反応もないまま納竿。道までガレ場の木にしがみつきながら登る。かなり急な斜面だった。斜面は終わったが、ガードレールまでかなり高い・・・どこを足掛かりにすればよいか・・・垂直のコンクリート壁に木の根が1本出ている。ここしか足場がない。今立っているところは足幅と同じ程度・・・踏み外せば・・・かなりやばいところだった。勢いをつけて右足を乗せ、直ぐに手を伸ばして道路をとらえ、腕の力で身体を上げ、さらにガードレールのロープを握る・・・・成功!下にいる渓英さんにOKを伝える。藪から出てきた熊のように渓英さんが現れた。「この枝に片足乗せて・・・ロープ出しますからそれ手がかりに・・・」「73歳がやっちゃいけないよ!まもなく後期高齢者ですよ!」と渓英さん。まだまだ元気だ!

 

 

快適な道を進む。気持ちは晴れ晴れ!天気もまだ崩れそうにない。後ろには北アルプスの山が光っていた!大した距離を釣り歩いてないようだ。駐車場まで40分程度で到着出来た。時間は14時ジャスト。そういえば昼食を食べてない。急に腹が減りだした。そしてこれも本日の計画、先日のダム下釣行の帰りに発見した地元の蕎麦通が通う店へ行くことにした。帰路、橋の上から予定していた川を再度チェックしてみる・・・・「ヒエェ〜!」

思い出の釣行 山形 荒川上流

2010年6月 会社の大先輩であり、釣友の渓英さんと行った山形荒川の釣行記です。それから数年後、我々の前では決して弱音をはかなず大病と闘い続けた渓英さん。残念ながら亡くなられました。

この釣行記は渓英さんが自身で綴ってくれたものです。渓英さんの釣り人生で良き想い出の1ページになった釣行でした。

 

今回の釣行は私にとって、行って良かった!と言うものでした。
幸渓くんに「荒川源流に行きましょう」と言われ、秩父の荒川かと思いきや「山形ですよ」と言われ、思いもよらないばかりか、私の中では想像もしなかった場所でした。慌てて地図を見たり、WEBで調べたりしたところ、川も大きく一旦雨になるとかなりの暴れ川になり、滝や大淵があって、高巻きや下手をすると泳ぎ等もあって、源流釣行のメッカだと言う事が判った。ましてや土〜日の1泊だし東京からだと片道7時間はかかり、金曜の夜出発だとほとんど寝ないまま、重いザックを背負って山道を歩かねばならない。そんな事を考えると、とても70を過ぎたおじさんが、幸渓君が目指す曲滝なんぞまでは行けそうもない。「角楢小屋(カクナラ)くらいまでなら・・・・」なんて渋っていると「大丈夫ですよ!もう少し上まで行けますよ、私が連れて行きますよ!」と幸渓くんの励ましの言葉があって、今回は力持ちのTくんも一緒だし、じゃあ行けるとこまで行ってみるかと腹をくくった。

 

 

 

6月25日出発の日、19時30分幸渓くんの車で我が家を出発、関越道〜北陸道〜日本海東北道とひた走り、小国町五十沢の針生平(はんなり)の車止め駐車場に2時30分到着、早速車中で仮眠の体制に入る。しかし、暫くすると隣の車でガサゴソ、見ると出発準備をしているようで、時計を見るとまだ3時30分。「登山ですか?」と聞くと釣りだとのこと。常連さんなのか単独で角楢沢に入渓するとのことで、そそくさと出かけて行った。4時になるとうっすらと明るくなってきた、朝靄が立ち込めその向こうに第一の吊り橋の大石橋が見えてきた、こんな朝早い景色を見るのは久し振りで気持ちの昂りを感じる。どんどん明るさが増し川の様子が見えるようになり、綺麗な水とまだ新緑の幾分残ったブナの森も見えてきた。天気は良さそうである。

 

 

 

4時50分、すっかり明るくなった川を見ながら、久し振りにザックの重みを感じ出発、すぐに25センチほどの板が敷かれた最初の吊り橋を渡る。先ずは角楢小屋を目指して出発だ。天気も良く木々の緑が生い茂り、道も若干の上り下りがある程度でほとんど平坦で歩きやすい、その為かこの私でもあまり疲れを感じなかった。約40分で第2の吊り橋白布橋に到着、ここの橋は鉄板が掛けられただけ。鉄板の幅が15センチほどで距離が長く結構揺れた。また、この橋の下にはコンクリートで作られた飛び石状の潜み橋作られていて、水の少ない時には渡れるようになっていた。ここで道は右岸になり、またしばらく気持ちの良いブナの森を歩く。幸渓シェフの今夜のメニューの材料のウド・アザミ・コシアブラ・ヤマブドウの葉等を探しながら又40分ほどで第3の吊り橋に到着。この橋は一層狭くなり直径10センチほどの丸太が1本だけ。雨でも降ったら滑りそうだ。両側の鉄ワイヤーを手がかりに慎重に渡った。渡りきってやや長い急坂を上ると突然目の前が開けて角楢小屋が現れた。

 

 


6時半に角楢小屋到着。中は結構広く4〜5人は横になれそうだ。囲炉裏もあり快適に泊れそうだったが今回は先客がいて、小屋の前のテーブルには前夜の食事の岩魚の骨やコシアブラのテンプラが残っていた。
小休止後6時50分テン場に向け出発、清々しい木々に囲まれた平らな道はやや川から離れ瀬音も聞こえず続いていた。7時30分急に瀬音とともに川が見えた。幸渓君の「テン場だ!」の声。少し川の方に降りると大玉沢と本流の出会いが眼下にあり、少し高台に三ツのテントが楽に張れそうな平らな場所があり絶好のテン場である。幸いに先人ナシ。とうとう来たぞという気持ちで川を眺めれば、歩きやすそうな河原に、ところどころ釣りポイントを作りながら透きとおった水が上流に続いている。重いザックを下ろしテントを設営する。

 

 

 

さあ〜釣りだ!釣りだ!と8時40分河原に降り立った。一投二投と竿を振るも反応ナシ、水温7度渓相も水も申し分ないのだが、先へ進めども魚の反応が無い。ようやくT君がまあまあのサイズを1匹かけた。「ヒョットして本日の最初で最後かも」なんて冗談で言っていたが、とうとう大きな釜を持った鱒止めの滝まで来てしまった。この釜は大きすぎてテンカラでは太刀打ち出来そうにない。

これを越えるには左岸から巻くしかない、かなりの急登だがルートを見つけ、まずT君が登り私の為にロープを垂らしてくれた。お陰であまり力を使うことなく登れた。そこから滝上へのルートは意外と踏み跡があって判りやすかった。
滝上に出ると、広い河原になっていてテントが張られていた。11時になっていたので、少し早いが満足な朝食もしてなかったので昼食とした。ちょうど綺麗な雪解けの水もあり、幸渓シェフ自慢のソーメンだ。茹でてタモを使って冷やし蕗の葉に盛りつけられ、天気も良く汗ばんだ体に浸み込む最高の美味さだった。

 

 

 

 

 

12時30分釣り再開、テントの人は釣ろうという気配が無いので、挨拶して先へ行かせてもらった。ところがそこを過ぎると急に魚の反応が出始め、先ずはT君に来てすぐに私にも23僂きた、ここの岩魚は太っていて綺麗な魚体で流石源流の岩魚と言う引きの強さで、竿の感じでは実際より4〜5僂和腓く感じる。しばらくして幸渓君が私の目の前でかけた時など見ていて尺物が来たかと思ったくらいだった。少し行くと地元の人らしき二人組が下ってきた、話を聞くと「今日は魚の出が悪いよ。昨日かなり入ったようで、魚の処理跡が行き止まりにあるよ。」と下って行った。彼等はかなり朝早く入ったのか?彼等と我々では満足の感覚が違うのだろうか。彼ら先行者が居た割には魚の出がまあまあと感じた。一時間ほどで各自4〜5匹は釣ったころ、目の前に見事なスノーブリッジが現れた。ナベクラ沢の出会いだ。スノーブリッジの下は青々と水を湛えた大きな淵となっていて泳ぐ以外通れそうもない、先程の彼らが言った行き止まりだ。我々も引き返すしかない、空模様も怪しくなってきた。

 

 

 

3時30分テン場着、予報では曇り程度のはずだがその頃になってますます空模様が怪しくなってきた。ともかく着替えて焚火に火をつける、火がつくと周りの空気が暖まり気持ちも何となくホットする、そうなると腹が減る、少し早いが5時幸渓シェフが用意してくれた、塩チャンコに舌鼓、そのスープに麺を入れて塩ラーメン、美味い!いつもながらお世話になります。腹が膨れると今度は睡魔が襲ってくる、霧雨が降ってきた、しかし、テントの上は大きなブナが茂っていて雨をそれほど感じない、7時、先ず少し寝ようと全員テントに潜り込む、睡眠不足もあってアット言う間に意識不明に、しばらくすると外で幸渓君の声がする、時計を見ると9時、起きて行くと「頭が痛い!」と言葉の感じもやや興奮気味、どうもテントの中に防虫剤を撒きすぎたらしい。T君も起きて来たので焚火を大きくして、3人で話をするも幸渓君の容体はあまり良くならない、幸い私が睡眠導入剤を持っていたのでともかく飲んでもらった。

 

 


その頃になって雨が本降りになってきた、テンプラなんて出来たものではない、薬が効いたのか幸渓君が少し良くなったので、ともかく私のテントで一緒に寝ることにした。夜中尿意を催し目覚めると、雨音が一層強くなり大玉沢の水音もかなりの水量を感じさせるものになっていて、テントの外に出るのも勇気がいった。ともかく沢の水がテン場まで来ない事を確認して急いでテントに戻った。

一眠りすると今度はT君の声がする。時間を見ると4時もう薄明るくなっていたが雨は止んでいなかった、「テントの中が水浸しですよ」と、もう合羽を着て彼が外に立っていた。雨は止みそうにない。川を見ると泥水が濁流となっていて荒川の語源を納得させるものになっていて、釣りどころじゃないので即撤収を決定。合羽を着こんで身支度を整え、ビショビショのテントをたたみザックに押し込んだ。

 

 

 

5時50分忘れ物を確認してテン場を後にする、川は昨日と様相を一変させていた。ブナの大木から滴り落ちる雨粒を感じながら、黙々と来た道を歩き、滑りやすい3ツの吊り橋も慎重に渡り8時30分駐車場に無事到着。川の水が普通なら渡渉でも出来るくらいなのに増水すると吊り橋の有りがたさを痛感する、作ってくれた人、保守管理をしてくれている方の御苦労に感謝である。角楢沢出会いにかかる吊り橋から川を見た幸渓君が濁流の端の溜まりに岩魚の群遊を発見。雨が小降りになったこともあってT君が挑戦するも2〜3度あたりがあったものの釣る事は出来なかった。

ずぶ濡れで駐車場に到着。無事の帰還と釣行の終了を記念してノンアルコールビールと缶コーヒーで乾杯!2日目が雨で残念でしたが、私としては1日目だけでも大満足で本当に来て良かった、私の程度を考え連れて来てくれた幸渓君、力強くサポートしてくれたT君に感謝である。また、帰路に温泉と偶然見つけた美味かったラーメン!体力的不安があった釣行だったが、楽しめた満足感!帰りの車中でグーグー寝てしまった事を両君にお詫びしたいと思います。素晴らしかったブナの森と、力強かった源流岩魚にも感謝。

記憶の釣行 片品川源流

2018年7月末に群馬の片品川の源流へ

 

少しきつめな釣行がしたい。選んだ先は片品川の源流。東京からも3時間程とアクセスがよい。案内本には本流上流部の案内はあったが、1行ほどで「面白いかもしれない」程度に書かれていた支流源流を選んでみた。
目的の渓へは林道と合流する橋から入渓するか、林道終点近くにある小沢からの山越えになる。下流からの遡行は沢登りのベテランさえ悩む難所があるため、迷わず山越えルートをとることにした。
山越えの入渓記録が乏しく、沢登りの帰路の山越えによる記録を頼りに四時間程度で行けるだろうと思っていたのだが……

 

 

日曜に現地の道の駅で三人合流。良渓くんと私は夕方合流し焼き肉宴会。二人とも仕事と連日の猛暑でクタクタだ。腹いっぱいになり、久しぶりの涼しい夜で早めの車中泊。明け方5時、深夜到着の真ちゃんと合流し早速装備を整える。良渓さんのジムニーに乗り込み40分ほどで林道ゲートに到着。平日のせいか先行車はなかった。

 

 

6時10分出発。平坦な林道を進む。歩き出しは舗装された道だったが、次第に大小の岩が転がる荒れた林道になってくる。ミニバイク、自転車で来る人もいるようだ。壊れたものが放置されている。荒れ放題の林道ではとても乗れたものではないと思う。本流は林道の遥か下に流れているが、沢が合流するあたりから高度差がなくなり、7時 35分に目的の橋に到着。橋脚の影に良型のイワナを発見して期待が膨らんだ。

 


大休憩をして山越ルートを目指す。橋からの林道は廃道していて草が生い茂る荒れた道になっている。10分ほど歩くと本流の大きな滝が見え、その脇に地元の人々の山小屋がある。自由に使えてここを拠点に釣行する人もいるそうだ。またこの辺りから林道脇に平地が随所に見られるが、昭和の始め足尾銅山の燃料とする伐採作業をしていた人々の家屋跡ということだ。

 


陽が高くなり暑さが激しくなってきた。キャップの日差しに汗が移りポタポタと垂れて来た。途中枯れた山から水が沸きだし満足するまで喉を潤してクールダウン。元気を取り戻して9時に山越えルートの合流点に到着。沢の右岸に踏み跡が明瞭に見えた。さぁ〜山越えだ!

 


ここから地形図にも載っていない獣道のような踏み跡を辿る。この踏み跡が何故あるのかは分からないが、沢登り、源流釣り師などマニアックな人に使われているようで、木々にはピンク色のマーキングテープが結ばれている。所々でテープが途切れて不安になる個所もあるが、目を凝らせば先々に見えてくる。
最初は尾根沿いの斜面の急な直登が続く。足場は砂地で雨が振っていないのでカラカラで蟻地獄状態。グリップが利かない。踏み跡の脇に生える草、木の根を掴みながらの登り。重いザックが肩に食い込みゼーゼー、ハーハーで何度も小休止を繰返し、尾根を登り詰めた平地で大休憩。

 

 

谷から吹き上げる風が気持ちよかった。その後尾根をトラバース気味に進む。踏み跡が砂利になりこれもグリップが効き難い。緩やかに登りのトラバースを続けると大崩落地が見えてくる。崩壊が激しく高巻きが出来ない。滑落すればアウトだろう。寅ロープが掛かっているが、そこまで近づくのも危険な道幅なので私と良渓くんの10mロープを連結し寅ロープが掴めるところまで安全を確保した。大崩落地点を通過すると徐々に高度を上げて行き、高い木々の隙間から青空が透けて見えてくる。青空が目線と同じ高さになり11時35分に山越えの頂上にようやく到着。反対側から流れの音が聞こえる。緊張から解放された。

 


頂上で息を整え小腹を満たして下り開始。下り始めはトラバースして高度を下げ、時々砂地の急斜面が入るということを繰り返す。グリップが効き難いのでスキーの横滑りの要領で下って行った。下りだけあって予測より早く、頂上から55分で本沢に到着。時間は12時半。休憩を入れて 6時間20分のアプローチだった。

 


当初計画では川に出たらザックを背負い、竿を出しながら上流に敵地を探そうと思っていたが、川を見たらその気も失せ、降りたところがキャンプ跡で炉も薪もあったのであっさりそこに決定した。雨の心配はなかったが、流れから離れた一段高い場所にテントを設営。野菜、酒、肉などを冷たい流れに浸し竿を伸ばした。

 


釣り場はテント場上流から。すぐに二俣になり本沢、支沢となる。さっそくよい淵に毛鉤を浮かせると底の方から大きな口を開けて飛び出してくる。餌の取り方が下手くそなのか、アワセが下手くそなのかフッキングしない。良渓くん、真ちゃんも同じことを言っている。またテント場が近いせいか期待していたほど魚影が見えない。しかし二又の入り口となる長いナメの始まりから良型が竿をしならせてくれた。釣れるサイズは9寸前後いつもなら8寸型でも大喜びだが欲が出てくる。

 

 

ナメの流れを過ぎて二俣に分かれ、右側の本沢に入った。V字谷で流れが 狭くなり、三人順番で釣り上がる。段差が低い落ちこみから淵が広がるようなポイントが次々続く。私と真ちゃんはドライのパラシュート、良渓くんは伝承毛鉤だ。浅い流れで魚が水面に興味を持てばドライへの反応がよいが、岩影や底にいる魚を出すには伝承毛鉤が圧倒的に勝る。今回は水が少なく感じ、魚も岩影に隠れているようだった。毛鉤を流れに投入すると離れた岩陰からビューンと毛鉤を追いかける姿をよく見た。飽きない程度に良型の反応が続き、良渓くんの31センチを頭に私、真ちゃんは泣き尺、9寸型がよくかかり、苦しんで来た甲斐があったと思った。

 

 

前方に10メートルほどの滝が見え、高巻は可能だろうが時間も16時半過ぎ。テント場までの帰路時間を考えて竿を畳んだ。源頭まで魚がいるとのことで、魚影が濃いのは確かだ。
50分ほどでテント場に戻り、辺りも暗くなり始めたのでさっさと宴会に備えた。今となっては重いザックの原因を作ってしまったトマトすき焼き(小型トマト10個程度、玉葱2個、牛肉700g、うどん乾麺)を作り、真ちゃん自家製のベーコンの燻製をツマミに、ビールのロング缶で乾杯!焚き火には岩魚の塩焼きと刺し身3尾分が並んだ!
次回からはメニューもしっかり考えないと・・・・

 


早く寝たお陰で日の出と共に起き出す。まずは炉に火をいれて目覚めのコーヒーとタバコ。
そして内臓が起き出してお決まりのトイレ!1日の始まりだ。
ゆっくりとテン場の朝を楽しみ、朝食の準備を進めながら今日の予定を考える。朝食はトマトすき焼きの残りにうどんをぶっ込んだもの。さっぱりしていて丁度よい。撤収は釣りから帰ってきてから。11時にテン場を出発することにし、9時半にはテン場に戻る計画にした。7時に支沢を目指し出発した。

 


テン場から10分程歩き竿を出した。朝から反応がよい。支沢の渓相は本沢より更に狭く、急な流れに見えた。その変わりに一発勝負の大場所が多く見えた。朝も早いので型、数はイマイチだったが、魚との駆け引きは味わえた。渓に陽が差し込めば魚もお目覚めして反応もよくなるだろう。9時に竿を畳みテン場に戻る。

 


食材が残っているので保存が効き難いものを平らげザックを軽くする。数時間前にうどんを食ったが、サバ缶冷麦にする。長ネギ、ミョウガ、大葉にトマトの荒切りを麺つゆに馴染ませ、川の冷たい水で締めた冷麦!さっぱりしていて喉ごしもよく、400gの乾麺を平らげ出発した。

 


帰りは同じルートを辿るが、一度通った道なので緊張感は無く、下りが圧倒的に長いせいで、行きより1時間強早く車止めに到着出来た。途中休憩した橋から流れを覗くと、鯉かと思う優に尺越えの岩魚を発見した。河原に降りて真ちゃんがチャレンジするも・・・ここまで大きくなった岩魚の証らしく簡単には釣れてくれなかった。次回は二泊で最源流まで釣りあがってみたい渓だ。

 

記憶の釣行 変わり行く釣り場

毎シーズン恒例としていた黒部ダム釣行。初心者でも必ず良型が釣れるということで入門者を大勢連れてきましたが・・・・この数年での変貌ぶりにがっかりしています。でもここは大切な先輩が眠る場所なのです。

 

金曜夜発土日のテン泊で黒部ダム下流へ釣行してきました。
7時半発のトロリーバスで黒部湖へ向かいますが、ザックの脇に釣り竿を忍ばせる人が沢山乗っていました。ここへ初めて来た20年前は釣り人など皆無で余計な心配などはしたことは無かったのですが、年々釣り人が増加しています。以前ここで釣り人と会ったときに「武蔵野テンカラ会」の人ですか?と聞かれ、デジブックを見て来たと言っていました。当時は興味を持ってデジを見る人など然程いないと気にかけていませんでしたが、これに拍車をかけるように大規模なフライフィッシャー向きのガイドサイト
にも紹介されてしまいました。

 

 

「最盛期はひととき。黒部イワナの楽園」「観光放水前の黒部ダム。ダム下のベストシーズン」なんて・・・
私も一昨年、去年と毎年行っていますが、確かに一昨年くらいから大勢の釣り人を見るようになりました。
最近ではこの反省からデジブックでも河川名は入れないようにし、行ったことがある人しか判らない写真しか出さないようにしています。限られた期間、限られた短い区間しかない場所と分かっているのに・・・何故・・・残念です。


ダム下の管理人小屋前にテント場を予定していましたが、ダッシュで向かう釣り人を見て早々に諦めました。ダム下までコシアブラ、コゴミを取るつもりでしたが今年は急に暖かくなったせいか、大きく成長していて食べ頃のものは全くありませんでした。40分ほどでダム下に到着。まずは渓英さんの墓参り。好きだったコーヒーを上げました。管理小屋前に1組、渓英さんの墓前にもカップル、河原に単独で1人のテントが張られ、早々に釣りを始めていました。我々は橋の左、上流側の石組み脇に3張りしました。河原だけあって蒔が豊富だし、水場、釣り場も目の前で少人数ならベストなテント場です。

 


ウドを取りながら登山道で下流まで行き釣り人がいない所から・・・と思っていましたが、どこかしこも釣り人だらけ・・・ルアー、フライに餌釣り・・・やはり某サイトを情報源にしていそうな若い人、初心者らしい人ばかり・・・管理釣り場かと思わせるほどの賑わいでした。釣れている姿も見かけません。そしてあれだけ川面に浮いていた黒い魚の影も見えませんでした・・・・魚が警戒しスレているようです。

 

 

テント場下流のプール、通称、渓夏さんポイントで良渓さんが立て続けに上げていました。サイズは以前より型が落ち8寸ほど。ここも以前は魚が縦一列に並び、次から次へと釣れるポイントだったのですが・・・・夕方近く日帰りの釣り人が帰る頃からアタリが出始めました。私も分流の人気の無い沢で9寸の今回最大の型、三渓さんも白のパラシュートで8寸弱を数釣っていました。夕マズメも気合を入れてと思いましたが、腹も空いたので川に浸したビールで乾杯!早々に宴会開始となりました。宴会はキムチ鍋を中心に、山菜とイワナの天ぷら、塩焼き、刺身とイワナ尽くし。下るだけだったので酒をザックに大量に詰め込み余るほど豊富でした。

 

 


翌日は高瀬川へ移動の計画でしたが、一番バスで来る釣り人の先に釣ろうとのことで早々に朝食。やはり人がいないと釣れます。スレてる証拠です。バス到着時間の30分後くらいから次々と釣り人が来ます。残念な場所になってしまいました。11時過ぎにテン場を後に。渓英さんに手を合わせました。

 

 

 

ダム堰堤へ良渓、三渓さんが行ったことがないとのことで、中国人に混じって観光。黒部源流の山々はまだ真っ白でした。ダム湖には流木が大量に押し寄せていて、40cmクラスのイワナがライズする姿も!
来年はダム上かな?13時に扇沢駐車場着、穂高有明で温泉とそばをいただき20時過ぎに東京へ戻りました。